ヒシカの仕事 "手作りのノコギリ"

生の鋼材（やわらかい材料）を様々な鋸の形に裁断する。裁断時に出たバリも取り除く。

１の鋸にプレス機で銘を打刻する。

【動画：2分11秒】

約８００℃の炉で鋸の刃を熱し、菜種油で急冷することで刃物に命を吹き込みます。 鋸の赤みと温度計で温度管理をしています。

一枚一枚、手作業で焼き入れをする鋸メーカーも少なくなっています。

焼入れを行ったままでは、鋼が硬くて脆いので、弊社独自の温度で焼戻しを行います。それにより、粘りのある高硬度の鋸に仕上げます。製品によって硬度は様々です。

熱処理（焼入れ・焼戻し）によって出た歪みを取り除きます。

弊社独自の厚みに研磨します。鋸の刃部を厚く背中を薄く、先を薄く元を厚く、テーパー状に研磨したバランスの取れた厚みにします。両刃鋸は、刃部を厚く中を薄くします。製品によって厚みは様々です。

【動画：2分3秒】

表面を磨く」作業、バフです。

研磨した鋸は、砥石で表面にキズが入っています（研磨目がでる）。

そのキズをペーパーバフや羽根バフで磨くことで、表面を滑らかに、きれいに磨いていきます。

研磨・バフなどで出た歪みを一枚一枚鎚で取っていきます。次工程の目立ての際に、目（刃）のばらつきが出ないようするためです。

【動画：45秒】

目立てした鋸は、一枚一枚目視検査します。

数値制御された目立て工程でも、鋸のひずみや寸法による誤差が生じる場合があります。その誤差を目視や投影機などの検査でチェックします。

専用の機械を使用し、アサリを出していきます。アサリは、刃を左右に振り分けることで、切断時の抵抗を少なくし、切り進みやすくする役割があります。アサリの大きさで切断面の粗さ・感触が違ってきます。弊社では、研磨をすることで、アサリ出しを最小限に抑え、軽く切れる感触・切断面の美しさを追及しています。

【動画：1分54秒】

鋸刃は、熟練の職人によって一枚づつ手作業で歪み取りをします。

熱処理や研磨・バフ掛け、目立て工程を経た鋸は歪みが出ます。

鋸製造は「ひずみとの戦い」と言われるほど、工程の途中に何度も歪みを取ります。仕上げの歪み取りが終わって、ようやく真っすぐに切れる鋸が完成します。

【動画：1分31秒】

一本一本、鋸の状態を確認しながら、柄付けをします。

【動画：43秒】

仕上がった鋸を梱包します。

一丁一丁、油拭きし、防錆袋や防錆紙で包み、梱包します。

錆びや汚れなどを人の目でチェックし、完成品として出荷します。

【動画：43秒】

切れやんだ鋸の刃をお預かりし、刃を研ぎ直す作業です。

ヒシカ工業のノコギリは、切り病んだら「目立て直し」をして使い続けることができます。

手になじんだノコギリを長くご使用頂ければと思います。
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